3 月 11 日14 時 46 分ごろ、マグニチュード 9.0 を記録する東北地方太平洋沖地震が発生しました。
宮城・岩手を始めとする東日本全体で地震・津波・計画停電の混乱など様々な被害が起こっています。
本当は現地に行き調査をしたいところだが、行く手段もなければ、現地現地からすれば迷惑なだけ。
そこで少なからず被害のある東京23区内を3/12-17に調査を行い、3/20に日本建築学会「災害情報収集支援室」に報告しました。
関連:Urban photography / 日本建築学会 / 日本建築学会災害情報収集支援室
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3 月 11 日14 時 46 分ごろ、マグニチュード 9.0 を記録する東北地方太平洋沖地震が発生しました。
宮城・岩手を始めとする東日本全体で地震・津波・計画停電の混乱など様々な被害が起こっています。
本当は現地に行き調査をしたいところだが、行く手段もなければ、現地現地からすれば迷惑なだけ。
そこで少なからず被害のある東京23区内を3/12-17に調査を行い、3/20に日本建築学会「災害情報収集支援室」に報告しました。
関連:Urban photography / 日本建築学会 / 日本建築学会災害情報収集支援室
今日は末光弘和+末光陽子/ SUEP.設計の「深大寺の住宅 Kubomi」オープンハウスに行ってきました。
つつじヶ丘駅からバスで10分ほど行くと、戸建住宅がが建ち並ぶ一角に突如として現れる。中空住宅とでもいおうか。寝室や浴室と言ったプライベートな部分は2階の白い箱に納まり、1階は道路に面してガラス張りの半地下で団欒の場所となっている。
総じて天井高は低いが、47.54 ㎡と狭小の割には横方向への意識を感じることが出来る。キチンや楽器スペースなど用途によって若干のレベル差を設けているのも特徴。
ディテールは大胆かつ繊細で、2階の内装は全面白樺?の板張りなのだが、これは職人泣かせだったろうな。
住まい方として大胆にも繊細にも、どのようなタイプにも対応が可能な気がした。
とても刺激を受けた一日で、改めて建築っていいなあと。
8/19に中央区明石町にある明石小学校を見に行ってきました。
というのも、ご存じの方も多いかと思いますが現在「取壊し」の危機に瀕しているためです。
急きょ行ったため外観しか見ることができませんでしたが、さすが復興小学校だなあ。当時の「表現主義」だっけかな、が随所に見られとてもカッコいい。
MATfukuokaで保存のことを意識するようになって、とくに建築的な話よりも、どう専門家と市民等々が考えていったかの「プロセス」を重視するようになった。
今、地域住民を中心とした保存活動(明石小学校を守るために)や日本建築学会から保存要望書が提出されていたり、また新聞・テレビなど各種メディアにも取り上げられている。
一番の問題は明石小学校を所管している中央区教育委員会にあって、改築の説明責任が果たされていない。専門家によって重要文化財並みと評価されているにもかかわらず改築在りきで話が進んでいるのが現状。
でも今回は私自身とても複雑ではある。実は改築を設計している松田平田設計にバイトしていたことがあって、この明石小学校の解体図面やら改築案など多少関わっていたから。(この程度の話なら守秘義務に該当しないと判断しました。)
当時はのん気にパラペット部分のRが数種類あって大変だなあとか、メイン担当の所員さんが忙しすぎて見てられない。とか思っているだけでしたが、このような背景があるとは露知らず。
本日8/24から解体が始まるみたいです。
数少ない震災復興小学校を見に行ってはいかがでしょうか。
Twitterの会話から始まった「ハ会」。
先日6/22に渋谷シダックスホール2Fにて、建築・不動産の垣根を越えて「住宅」について考えるシンポジウムの第1回「VIVA!・中古」に行ってきました。(ボランティアスタッフとして)
日本初の不動産学科教授である齊藤広子氏の講演に始まり、途中までは難しい話が続く。
中盤以降は建築出身の私でも解る話へと進んでいった。
本人たち曰く、「大人の真剣な遊び」らしくフライヤーもテーマもオープニングも「インパクト」はあるのだが、話がすこしずれていた気する。最後の質問時にTwitterのつぶやきからその指摘がった。一番の問題は、お互いのフィールドに歩み寄ろうとしなかった(印象として)ことではないか。とくに不動産寄りのパネラーは「建築」の話を大してしなかった。
また、先進諸国である欧米と頻繁に比較することや、「ユーザー」の目線を強調していたことも気になる。自分の詳しい領域によって、12人ほどいるパネラー同士の会話から答えを導くのはもちろんいい。しかし、自分が知っていることが本当に正しいこと、特異なことではないのかと自問自答しながら討論されればより面白いシンポジウムになったのではないか。
テーマも、きっかけも、話も面白いだけにちょっと残念。
次回のパワーアップに期待。
先日、ティンバライズ建築展と第33回学生設計優秀作品展(レモン展)を見に行ってきました。
レモン展は面白かったな。ただ時間もなかったし、じっくり見たら一日あっても足らないと思って、さっさと退散。
写真の二つが気になった。
またティンバライズ建築展の方は、展示場所もいいし、スパイラルの空間も良かったけど‥内容がちょっと残念。
これまでの木造建築は小学校や体育館どの公共建築があるものの、基本は3Fまでの戸建住宅が限界であった。これをどうにかしようと、もっと木には可能性がある、というのがこの企画展の意味だろうけど結局よくわからなかった。正確にいえば、パネルなどで耐震・被覆のことなど紹介はしているもの、じゃあ出来あがる建築は?と言うと、何とも模型がうさんくさい。
自然素材なわけだから材質に色味や節などのむらがあって、材料の規格に限界があって、基本はある程度の棒材か板材になる。桂離宮などの木造建築が美しいのはその限界の中で工夫を凝らしていることと、ラーメンな訳だから棒材(柱)が分散配置されることになる。
一方で大規模な建築とするにはある程度「塊(かたまり)」が必要となる。技術の進歩のおかげで2mほどの木材にすることは可能といえど無理くりではないか。木造の体育館を思い題してもらえばいいが、塊となった空間は奇麗でなはい、と思う。
「木造で大空間が出来る=素晴らしい」で止まっていて、やってることは過去に戻った感じが否めない。
先週末、代官山ヒルサイドテラスで行われていた「千葉大学建築学科卒業設計展」を見に行ってきました。
前に同じ場所でトウキョウケンチクコレクションを見てたので、規模が物足りなかった。まあ選抜なのかもしれないが。
印象としては、リニア‥というか土木と関連したものが多かった気がする。または仮設的(マテリアル・規模)なのものもあり、「これぞ建築!(住宅的な)」みたいなものは少なかったな。
でも逆に高架と関連した計画もあって、その一つであるジャンクションの三角州部分に、携帯電話のレアメタルをリサイクルする工場の提案があった。さまざまな交通が交わる部分、しかし駅前のような華やかさは持ち得ない場所に、多くの人に触れてほしいリサイクル「工場」を提案したのは面白いなと。形も象徴的で、東京を俯瞰して見たときに点在するジャンクションで同じことが可能ではないかと感じた。
昨日はInformationでもアナウンスの通り、ベントレーさんによる「Generative Components」のデモンストレーションと今年度最初の「アーキテクツ・サロン」がありました。
Generative Componentsはある意味衝撃的で、これからの設計プロセスを覆すものだと感じた。このソフト自体はCADでも構造解析でもない。これらの基となるポリゴン?を作成してくれる。生成プロセスが記憶されているために、さまざまな条件の変更に対して即座に対応してくれる。ただ、このソフトに直に対応しているCAD等も覚える必要があり、現行が英語版というのもネックではある。
また基本は数値入力によるため、建築家が手や頭で考えた「感覚」的なものを「数値化」するのがもっともスキルを必要とし、そこがこれまでのCADとは違う面、つまり作成者にスキルを必要とするものでもある。
しかし、デモであったようにスタジアムなどの対規模な設計となった時はとくに力を発揮してくれそうだ。
つづいて、その後には松岡先生主宰のアーキテクツ・サロンが開かれた。
阿部勤自邸やUIAの話などを中心に、数名の建築家などが参加したが今回はテーマがなかったせいか内容が間延びした感があり、すこし物足りなかった。(ちなみに前回は「旅とアート」)
次回に期待。
最近、地図利用について聞かれることが多く、今回まとめてみました。
もともと地図を見るのが好きで、街歩きが好きなのも重なっていろいろ地図に詳しくなった。まあ、プロからみれば全然だろうが‥‥
とにかく、カテゴリー別に整理してみたので役立てば幸いである。
※下記は私の評価による。
WEB上には様々な地図サイトがあるが何を利用しているだろうか。
デザインに優れ、見やすく、地図や航空写真などカテゴリーも多いのは「Google Map」だろう。
それを3Dで見たいなら「Google Earth」。
航空写真が奇麗なのは「Bing Maps」。さらに概観図という空中写真のようなのも見ることができる。
距離を測るなら「キョリ測」。方位を換えることもできる。
道(歩道)に沿わせて測りたいなら「ちず丸距離計測(仮)」
過去の航空写真を見たいなら「goo地図」。
地下街を見るなら「Yahoo地図」。
見るだけでなく、ちょっと変わった機能、便利な機能なものもある。
Google Mapに便利な機能がついた「みんなの知識 ちょっと便利帳」。
地図に関して実験的なサービスを提供する「LatLongLab」。
地形を知りたいとき、手軽に知るには国土地理院発行の1万分1地形図や1/2500地形図を利用する。
これを視覚的に表現したものが「1:25,000 デジタル標高地形図」。
さらに東京(関東)に関してはGoogle Earthにオーバーレイしているサイトもある。(等高線も表示される)
基本は各行政庁(東京なら区)に行き都市計画図を入手する。またはホームページ(主に都市計画課)からみる。品川区の場合はこんな感じ。
ただ全ての行政庁が公開しているわけではないので、概略なら東京都都市整備局から見ることができる。
さらに2010/05/14にThe Earthというサイトがオープンになり、用途地域を始め、面白い実験地図を見ることができる。
数棟で済むならGoogle Mapの「ストリートビュー」やBing Mapsの「概観図」を利用する。
棟数が多い場合には「土地利用現況図」を利用する。東京都全域の場合は都庁に、基本的には各区市町村で購入・閲覧する。目黒区の場合はこんな感じ。
全ての地図のもとと言っても過言ではない国土地理院発行の各種地図。
古地図や空中写真など、様々なものを見ることができる。
提供は国土地理院ではないが、「東京都2,500デジタルマップ」も安価で手に入る。
都市レベルでの地図をトレース(CAD化)するのは膨大な時間がかかる。
有料のものはあるが、無料で利用価値の高いものもあった。
データ自体は国土地理院発行の「基盤地図情報」から手に入れる。それをCAD化するソフトはこちら。
詳しい手順は省略するが、かなり汎用性が高い。
Google Mapなどで複数個所の場所を住所から知りたいとき、「Spatial Gateway」が便利。
住所の入ったエクセルデータをCSV形式で保存し、それを読み込むとGoogle Map上にプロットされる。
非常勤として働き出して早くも半月がたった。
教育実習のときよりも遥かに大変で、授業計画と教材作成が難しい。
一番感じるのは、「もの」を用意する必要があるということ。
例えば、製図の授業で「実践や一点鎖線を書いてみよう」「二点透視図を書いてみよう」といった場合に、正面のホワイトボードに書いての説明ではなかなか通じない。何度言っても名前すら書き忘れる生徒もいるし、常に見本を渡す必要があるのではないかと。
今思えば、高校のころは丁寧に先生が教えてくれた。その分大学とのギャップも大きいが‥‥
連休に入るし、教材研究しよう。
ところで9時間後にはゼミが始まる。今度は学生として。
私のメインは修士論文のテーマで、卒論につづき「アーケード空間」を対象にしようと思っている。
下の資料はゼミで提出予定のもの。
昨晩、一夜限りの「六本木アートナイト 2010」に行ってきました。
※関連:Photo
前から東京ミッドタウンでWOWさんによる映像アートがあるのは知っていたけど、特別イベントが六本木アートナイト 2010に合わせてあるのは知らず、日付変わってから急いで自宅を出発。
地元は終電終わってしまい、徒歩とタクシーを駆使してなんとか行ってきました。
それで、結果から言えばめっちゃ楽しかった。
普段はアンチ「アート」見たいなところがあったけど、アートの力はすごいね。人々を魅了する何かがある。六本木ヒルズとか東京ミッドタウンなどの大規模開発したテーマパーク的な施設は嫌いで、それは今も変わらないけど、今回いい面もみつけれた。
作品でとくに気になったのは2つ。「ROOFSCAPE」と「人、影、街」。
「ROOFSCAPE」は前から気になってたWOWさんの作品だけど、これは本当に素晴らしい。
映像が映像であることをまざまざと見せてくれる。
一瞬、これからはもはや建築はいらなくなるのではないかと思ってしまった。(シェルターとしての建築はなくならないと思うが、建築家というか‥‥デザイン行為が)
まして、映像を映す柱がキャノピーの下にあるんだけれどもこのキャノピーがカッコ悪い。だから余計に感じてしまう。
「人、影、街」はマリオ・マルティネッリ氏の作品で、緑色のスクリーンの前を人が通るとフラッシュが照らし、人の影が残像として残るというもの。この手法は昔からありそうな気もするが、人々の生活行為を一瞬ではあるものの記録できるのが面白い。
いずれ、これを建築に取り入れてみたい。
東京は面白い。
それは遊ぶところが多いとかそう言うことではなく、猥雑なとこだろうか。
ここ数年東京、特に山手エリアを歩いていて建築が形もプログラムも異なることはさることながら、地形を含めた土木・都市的な観点からの多様性とそれが共存していることに改めて気付かされる。
私たちは、とくに建築をやっているものにとって、簡単に「東京は・・」とさも東京を知っているかのように述べているが果たして本当だろうか。
少なくても22年間東京で暮らしてきて、ここ5年程度ひたすら歩いた中で感じるのは決して全てを知っている訳ではないということある。
そう言うこともあり現在どうにかこの「東京」を、記述または見方の発見をすることはできないかと考えているところであり、その内Worksの後にでもこのカテゴリーを追加しようと思っている。
その過程で非常に刺激を受けたのが「Google Maps Favorite Places 私の好きな場所」にある「Miniature Tokyo」。
やはり東京は面白い。
先日学内で行われた卒業設計と修士設計を見てきた。
去年、自分が経験しているだけに一つ上からまたは客観的に見ることができ、その後の打ち上げも含めてとても考えさせられた。
卒業設計はそれまでの課題と異なり基本的に学生の自由である。
自由であるからこそ一番の問題はそれを「どう評価するか」ではないか。
学生の主張と教員の評価。
学生の主張は当然それぞれ異なり、それに対し教員の評価軸はというと・・
傍から見ていて感じたのは「社会性」の重視である。ちなみに去年は「プログラム」。
要は建築はマスターベーションではいけないということであり、これまでは私もそう考えてきた。
でも逆の言い方をするとマスターベーションを唯一許されているのが卒業設計では。
だからこそ学生には自分の作品を主張する「パッション」が必要で、それが欠けていた。それがあれば評価する側もそこを見てくれる。
つまり、同じフィールドに立たないとあまり意味がないのと同時に、それに至るまでの作品に練り上げる必要がある。
一方で、修士設計の位置づけが何なのかは難しい。
卒業設計よりサーベイが濃いのか、分析が高度か、社会性があるのか、考え・哲学があるのか・・
まだ自分の中で消化しきれてはいない。
だから早く考えないといけない。やりきる為にも。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ