「ティンバライズ展」と「レモン展」

先日、ティンバライズ建築展と第33回学生設計優秀作品展(レモン展)を見に行ってきました。

レモン展は面白かったな。ただ時間もなかったし、じっくり見たら一日あっても足らないと思って、さっさと退散。

写真の二つが気になった。

またティンバライズ建築展の方は、展示場所もいいし、スパイラルの空間も良かったけど‥内容がちょっと残念。

これまでの木造建築は小学校や体育館どの公共建築があるものの、基本は3Fまでの戸建住宅が限界であった。これをどうにかしようと、もっと木には可能性がある、というのがこの企画展の意味だろうけど結局よくわからなかった。正確にいえば、パネルなどで耐震・被覆のことなど紹介はしているもの、じゃあ出来あがる建築は?と言うと、何とも模型がうさんくさい。

自然素材なわけだから材質に色味や節などのむらがあって、材料の規格に限界があって、基本はある程度の棒材か板材になる。桂離宮などの木造建築が美しいのはその限界の中で工夫を凝らしていることと、ラーメンな訳だから棒材(柱)が分散配置されることになる。

一方で大規模な建築とするにはある程度「塊(かたまり)」が必要となる。技術の進歩のおかげで2mほどの木材にすることは可能といえど無理くりではないか。木造の体育館を思い題してもらえばいいが、塊となった空間は奇麗でなはい、と思う。

「木造で大空間が出来る=素晴らしい」で止まっていて、やってることは過去に戻った感じが否めない。

レモン展

ティンバライズ展