都内地震被害について

3 月 11 日14 時 46 分ごろ、マグニチュード 9.0 を記録する東北地方太平洋沖地震が発生しました。

宮城・岩手を始めとする東日本全体で地震・津波・計画停電の混乱など様々な被害が起こっています。

本当は現地に行き調査をしたいところだが、行く手段もなければ、現地現地からすれば迷惑なだけ。

そこで少なからず被害のある東京23区内を3/12-17に調査を行い、3/20に日本建築学会「災害情報収集支援室」に報告しました。

関連:Urban photography / 日本建築学会 / 日本建築学会災害情報収集支援室

 

以下、報告内容
地震発生後の3/12-17まで23区内を歩き、目視により調べました。
 
■調査地 ※歩いた箇所の町名をあげるとキリがないので主要地名のみ
3/12:中央区馬喰横山-台東区浅草橋-千代田区秋葉原-神田小川町-台東区上野-浅草
3/13:港区新橋-芝-三田-高輪-品川区五反田-戸越
3/14:品川区大井町-港区港南、台東区台東、荒川区町屋、新宿区新宿
3/15:目黒区駒場-渋谷区道玄坂-目黒区恵比寿
3/16:品川区大崎
3/17:港区台場-江東区青海
■主要被害
オフィスビル等中階からのガラスの落下:千代田区神田小川町、港区新橋
建物傾斜:港区新橋5丁目付近(1棟のみ確認)
外壁タイル等の落下:台東区浅草2丁目、台東区台東2丁目
液状化:港区台場1丁目のお台場海浜公園内、品川区東八潮の都立潮風公園内
地震に伴う火災:江東区青海2丁目(ニュースでも取り上げられたテレコムセンターの隣のビル)
■総評
上記調査地を目視により見た限りでは、ガラスの落下や一部外壁の崩壊、液状化などがみられましたが大きい被害はありませんでした。
■その他
これまで研究対象が全蓋式アーケード商店街だったこともあり、品川区中延商店街、台東区の5商店街(新仲見世、すしや通り、観音通り、ひさご通り、西参道)も確認しました。
西参道商店街に面した店舗の外壁か崩れた以外(上記)は被害ありません。
 
写真も数多く撮影し、一部をWebに載せていますので必要があれば御覧ください。
 
以上