依存させる建築


2009年にDA展に出展した時の卒業設計。

※DA展とは、東京電機大学建築学科の卒業設計展(選抜)

 

今の都市に道路は欠かすことの出来ないものとなっている。

道路はインフラであり、その道路で囲まれた街区をさらに細分化して、そこに各

建築を計画する。そのためおのずと建物は上に伸び、人が感じる空間の

スケールをはるかに超えてしまった。

それを半永久的な壁を建てることによって制御する。

建築は壁にくっつくように存在させ、形態を限定し、壁を利用することで意識が

垂直方向となり、都市建築として新しい空間が生まれる。

これまでの建築のほとんどは土地=敷地がなくては存在できない。つまり土地

に依存している状態であった。

本プロジェクトは土地よりも”壁“に建築を依存させることで、都市をコントロール

しようとする都市建築の提案である。


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