「千葉大展2010」と「ベントレー」と「サロン」

先週末、代官山ヒルサイドテラスで行われていた「千葉大学建築学科卒業設計展」を見に行ってきました。

前に同じ場所でトウキョウケンチクコレクションを見てたので、規模が物足りなかった。まあ選抜なのかもしれないが。

印象としては、リニア‥というか土木と関連したものが多かった気がする。または仮設的(マテリアル・規模)なのものもあり、「これぞ建築!(住宅的な)」みたいなものは少なかったな。

でも逆に高架と関連した計画もあって、その一つであるジャンクションの三角州部分に、携帯電話のレアメタルをリサイクルする工場の提案があった。さまざまな交通が交わる部分、しかし駅前のような華やかさは持ち得ない場所に、多くの人に触れてほしいリサイクル「工場」を提案したのは面白いなと。形も象徴的で、東京を俯瞰して見たときに点在するジャンクションで同じことが可能ではないかと感じた。

昨日はInformationでもアナウンスの通り、ベントレーさんによる「Generative Components」のデモンストレーションと今年度最初の「アーキテクツ・サロン」がありました。

Generative Componentsはある意味衝撃的で、これからの設計プロセスを覆すものだと感じた。このソフト自体はCADでも構造解析でもない。これらの基となるポリゴン?を作成してくれる。生成プロセスが記憶されているために、さまざまな条件の変更に対して即座に対応してくれる。ただ、このソフトに直に対応しているCAD等も覚える必要があり、現行が英語版というのもネックではある。

また基本は数値入力によるため、建築家が手や頭で考えた「感覚」的なものを「数値化」するのがもっともスキルを必要とし、そこがこれまでのCADとは違う面、つまり作成者にスキルを必要とするものでもある。

しかし、デモであったようにスタジアムなどの対規模な設計となった時はとくに力を発揮してくれそうだ。

 

つづいて、その後には松岡先生主宰のアーキテクツ・サロンが開かれた。

阿部勤自邸やUIAの話などを中心に、数名の建築家などが参加したが今回はテーマがなかったせいか内容が間延びした感があり、すこし物足りなかった。(ちなみに前回は「旅とアート」)

次回に期待。