中央区立明石小学校

8/19に中央区明石町にある明石小学校を見に行ってきました。

というのも、ご存じの方も多いかと思いますが現在「取壊し」の危機に瀕しているためです。

急きょ行ったため外観しか見ることができませんでしたが、さすが復興小学校だなあ。当時の「表現主義」だっけかな、が随所に見られとてもカッコいい。

 

MATfukuokaで保存のことを意識するようになって、とくに建築的な話よりも、どう専門家と市民等々が考えていったかの「プロセス」を重視するようになった。

今、地域住民を中心とした保存活動(明石小学校を守るために)や日本建築学会から保存要望書が提出されていたり、また新聞・テレビなど各種メディアにも取り上げられている。

一番の問題は明石小学校を所管している中央区教育委員会にあって、改築の説明責任が果たされていない。専門家によって重要文化財並みと評価されているにもかかわらず改築在りきで話が進んでいるのが現状。

でも今回は私自身とても複雑ではある。実は改築を設計している松田平田設計にバイトしていたことがあって、この明石小学校の解体図面やら改築案など多少関わっていたから。(この程度の話なら守秘義務に該当しないと判断しました。)

当時はのん気にパラペット部分のRが数種類あって大変だなあとか、メイン担当の所員さんが忙しすぎて見てられない。とか思っているだけでしたが、このような背景があるとは露知らず。

 

本日8/24から解体が始まるみたいです。

数少ない震災復興小学校を見に行ってはいかがでしょうか。